MinecraftにおけるBotAttack(L7DDoS)対策

この記事では、L7攻撃(BotAttack)に注目して書いていきます。

こんにちは、ゆるり(以下筆者)です。
今回はマインクラフトサーバーにおけるL7攻撃(BotAttack)の最低限な対策について書いていきます。

L7攻撃(BotAttack)とは何か？

まず、皆さんはこういうログを見たことはありますでしょうか？

これは、私たちのサーバーに攻撃が来た時の画像です。この画像を見ていただければ分かるように、1秒間に大量のIPアドレスがPingや参加することで新規接続に遅延(もしくは出来ない)、性能によってアプリケーションが落ちる場合があります。

対策方法とは？

この記事のメインは最低限で小規模/中規模程度の対策であり、大規模の攻撃が来ている方は、一番下のTCPShieldをご覧ください。

・BotSentry(19.99＄(1度きりの購入))

※SpigotMCにログインすると見れるようになります。
購入したら、BungeeCord/Waterfall/Velocityのpluginsの中に入れてください。

このプラグインは、毎秒30,000ものBotAttackを処理できるプラグインです。
※ただし、サーバーの性能によって上下するそうです。
筆者はこれを導入したら小規模/中規模程度の攻撃を完全に耐えるようになりました。

↓プラグイン導入前↓

↓プラグイン導入後↓

・VPS

BotSentryのみでは、マイクラに対する攻撃を防ぐことはできても、回線の攻撃を処理できません。
理由は、一部業務用ルーターを除き、一般の家庭用ルーターでは、膨大なパケットを耐えれるような構造をしていません。
その時に登場するのがVPSです。
大体のVPSは業務用ルーターを使用していて、攻撃に対して強くお勧めです。また可能性の話ですが、攻撃者に自分のIPがバレてしまうと直接攻撃されてしまうのでその対策手段としてもおすすめです。

筆者が使ってみておすすめVPSはこちらから。

・(推奨)MCShield(9.99＄/月)

説明(Layer4とLayer7の違い)

BotSentry,VPSで最低限のBotAttackに対して耐えることはできます。が、BotAttack以外にも攻撃手法があります。それが、Layer4の攻撃です。
（筆者の違いとしたら、VPS等の接続が落ちる場合はLayer4、マイクラの接続に遅延や接続できない場合などはLayer7と思っています。）
ただ、最近の傾向としては、Layer7の攻撃が多いので不要かもしれません。(筆者のサーバーの場合)

用途

Layer4の攻撃を防ぐために使用されるのが、MCShieldです。
MCshieldは、世界一の参加人数を誇る某H鯖でも使用されているCloudFlareを再販する会社です。
CloudFlareを使用することで、大抵のL4攻撃に対して耐えることができます。（このサービスを使用したことで私は一度もLayer4の攻撃で落ちたことはありません。)

対策を行うことによって…

以上の3点の対策で小規模/中規模のLayer4,Layer7に対して耐えることが可能です。
ただし、あくまで最低限の対策であり攻撃規模が大きいものは耐えることはできません。
ほぼ完全対策をしたい方(10万や100万の攻撃が来ている方)はこちらを使用することをお勧めします。

・TCPShield(25＄/月+0.035/GB)

説明

TCPShieldは2014年からサービスが開始して8年経過しているマイクラのDDoS対策会社です。
開始当初は日本は対応していませんでしたが最近、日本のサーバーが設置され低Pingにて対応できるようになりました。(昔は日本のサーバーがなく150~300pingほどになっていました…。）
使用しているアジアの有名鯖として、某Mや某S鯖などのPVPサーバーに使用されています。

用途

TCPShieldは、Layer4,Layer7の両方の攻撃対策を行っており、筆者の認識ではBotSentry,VPS,MCshieldの全てがついている物だと思っています。
通信料をあまり使わない方や、完全に対策したい方はかなりお勧めです！
ただし、毎月固定の金額(25＄)と通信料(0.035＄/GB)によって、月の通信料が1TBなど超える方には不向きかもしれません…。

以上